現代の電報の役割

インターネットやスマホはおろか、電話すらもなかった時代、緊急にメッセージを伝える手段は唯一「電報」だったという時代がありました。電報は文字数で価格が決まるため、要件をできるだけ短くまとめる必要がありました。例えば、父親の病状が重く命がもうあまり持たないと判断されるとき、「チチ キトク カエレ」などと電報が打たれました。

現代、電報の意味は違ってきています。現代の若者が電報と聞いて思い出すのは、入学式や卒業式のときに読み上げられる恩師からのメッセージではないでしょうか?古代からの電報の共通点としては、重要な出来事の際に送られること、また、文字数で価格が変わってくることです。

それにしても、インターネットや郵便システムなどがこんなにも発達した現代、なぜ電報という伝達手段が残されているのでしょうか?それはやはり、電報には緊急性、重要性というイメージが付きものであるため、誠実さや気持ちを伝えるのに恰好の手段だからでしょう。

知人の葬式、親友の結婚式、教え子の卒業式など、当人にとっては人生の重要なタイミングにやむを得ず居合わせることができないとき、電報を送って喜びや悲しみの気持ちを伝えます。電報はメールやファックスなどとちがってそれなりに費用がかかり、手間もかかります。その場に足を運ぶことはできなくても、電報を送ることで「気遣っています」「皆さんと同じ気持ちでいいます」というメッセージを伝えることができるのです。

古くから活用されている電報ですが、現代そのタイプは変わりつつあります。ここでは、電報のバリエーションの中から人気の高いものをご紹介します。